娘が4歳になってから、読み聞かせる本の種類や幅が広がりました。これは読み聞かせする私にも喜ばしいこと。
やっぱりストーリーがあるものは読んでいて楽しい。
自分が昔読んでいた(読んでもらっていた)絵本を読めるのもうれしい。
「この絵本好きだった~」「こんな結末だったけ~?」なんていろいろ思いながら絵本を読む幸せ。
自分の子ども時代が絵本のおかげで思っていた以上に幸せなものに思えてくるという効果も。
娘にも将来、子どもの頃に読んだ絵本を読み返した時に幸福を感じてもらえるといいな~
と、前置きはこれくらいにして、今回借りてきた絵本はこちらの6冊。
昔話が多めです。
ちいさなねこ
【あらすじ】
小さな子猫がお母さん猫の見ていない間に、ひとりで家の外へとびだしました。外には危険なものがいっぱい。子どもに捕まりそうになったり、車にひかれそうになったり、大きな犬に追いかけられたり。その度に危機一髪で難を逃れるます。とうとう追いつめられて鳴いていると、お母さん猫は子猫の声を遠くからでも聞きつけてちゃんと探してくれました。お母さん猫はしっかりと子猫をくわえて家へ帰って行きます。(福音館書店HPより)
最近とても猫好きになった娘。マンガみたいに可愛い猫の絵もいいけれど、リアルで可愛い猫の絵も見せてあげたくて、いろんなところで絶賛されているこの絵本を借りてきました。
母ネコが見ていない隙に冒険に出かけて窮地に陥った子猫。母ネコが助けに来てくれて最後はおっぱいを飲むシーンで終わるというお話は、小さい子にも非常に楽しめると思います。
おしりの穴までしっかり描いている横内襄さん。すっかりファンになってしまいました。
おじさんのかさ
【あらすじ】雨の日におじさんが出会った素敵なできごと
りっぱなかさがぬれるのがいやで、かさをさそうとしないおじさん。ある雨の日、子どもたちの歌をきいたおじさんは、はじめてかさを広げてみました。すると……。(講談社BOOK倶楽部HPより
『100万回生きたねこ』の作者佐野洋子氏の絵本。
娘は「あめがふったら ポンポロロン あめがふったら ピッチャンチャン」が大好きで、何度もこの歌の出てくるページを読まされました。
くんちゃんのだいりょこう
【あらすじ】やんちゃな子グマのくんちゃんは,渡り鳥のまねをして南の国へゆきたいと思いました.でも,双眼鏡,麦わらぼうし,水筒など,したくがたいへん! 幼い子どもの冒険をあたたかく素朴に描きます. (岩波書店HPより)
ある日突然、こどもが壮大な冒険旅行をしたいと言ってきたら、どうします?
私だったら「あなたにはまだ無理よ」「危ないからよしなさい」なんて思いとどまらそうとしてしまいそう…
でも、くんちゃんのお父さんは「やらせてみよう」と言って、お母さんもくんちゃんの冒険旅行を応援します。
実際には旅行に出かける前の準備段階で力尽きてしまうくんちゃんです。でも、自分の夢や希望を叶えるために、くんちゃんなりにいろいろ考えて工夫して取り組んだ結果なので、十分満足できたんじゃないかな~と思います。
作者も最後にお父さんにそう言わせています。
子どもがやりたいということを、「ダメ」「まだむりだよ」「あなたにはできないよ」と否定する前に、応援してあげられる親になりたいな~と思いました。
ふしぎなたけのこ
【あらすじ】
山奥の村に住む男の子たろが、たけのこを掘りに行くと、上着を掛けておいたたけのこが突然伸びはじめました。たろがとびつくと、たけのこはたろをのせたままぐんぐん伸びて、雲より高くなります。村の人たちは、たろを助けるために、たけのこを切り倒し、倒れたたけのこをたどっていきました。するとたろが倒れていたそばには初めて見る海が……。絵巻のように展開する絵本。(福音館書店HPより)
こどものともの編集者松井直氏が絵巻物のような絵本を作ろうと思ってこの絵本が誕生したそうです。
娘は「たろってどの子?」「この子は女の子だよね?」と挿絵のたろに少々混乱気味。
「そうだよね、現代の男の子たちは髪の毛短くしているもんね、でも昔は男の子も長い髪をしていたんだよ~」
なんて話しながら読むのも楽しいものですね。
かちかちやま
【あらすじ】
全国に分布しているたくさんの「かちかちやま」話の中から、選びぬかれた決定版。美しい自然を背景に、うさぎとたぬきの息をのむ対決がくりひろげられます。(福音館書店HPより)
いろんな人の『かちかちやま』がありますが、昔話なら赤羽末吉氏の挿絵で読みたいと思い、福音館書店のこちらの絵本を借りてきました。
『こどものとも』の編集長・松井直氏が次のように述べているのを読んだから。
赤羽さんの絵には、気品があります。
赤羽さんの絵には暖かい美しさがあります。
赤羽さんの絵には、物語を語る力があります。
こんな素晴らしい評価を受けている絵を描く赤羽さんの絵本、絶対に読みたくなりませんか?
ねむりひめ
【あらすじ】子どもがいない王さまとお妃さまのもとに、待望の女の子が生まれました。そこで、王さまは盛大なお祝いをひらき、うらないおんなたちを招待します。招待されたうらないおんなたちは、次々に王女に贈りものをします。ところが、ひとりだけ招待されなかったことを恨みに思った13番目のうらないおんなが、「ひめは、15になったら、つむにさされて、たおれてしぬぞ! 」と叫びます。うらないを恐れた王さまとお妃さまは、姫をお城の塔にとじこめてしまいます。(福音館書店HPより)
このグリム童話のお話にはいろんなバージョンの絵本が出ていますが、フェリクス・ホフマン(絵)瀬田 貞二(訳)のこの絵本がとても好きです。特に絵がとても美しい。娘には少し大人びた感じの絵ですが。
「ねむりひめ」は、病院に入院することになった次女のためにホフマンがかいてあげた絵本なのだそうです。
だから、あちこちに次女が好きなねこが登場し、最後のページには食べることが大好きな次女のために素晴らしいウエディングケーキが描かれているのだそうです。
娘を思うパパの気持ちが溢れんばかりに感じられる「ねむりひめ」だから、娘にも読んであげたいと思いました。
ちなみに、ホフマンの「ながいかみのラプンツェル」は長女のために、「おおかみと七ひきのこやぎ」は三女のために、「七わのからす」は長男のためにかかれた絵本。
今後1冊ずつ借りてきて読むつもりです。